プロが解説〈エコカラット〉

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プロが解説〈エコカラット〉

エコカラットは本当に効果ある?

 

プロが施工事例と一緒に正直に解説します

「エコカラットって本当に効果あるの?」「インテリアとしてはおしゃれだけど、実際どうなんだろう?」
そんな疑問をお持ちの方、多いのではないでしょうか。

創業明治45年、福岡でタイル工事を手がけてきた中村タイル商会のスタッフが、実際の施工経験をもとに正直にお答えします。

■ そもそもエコカラットって何?

エコカラットは、LIXILが販売する内装用のタイル素材です。

その最大の特徴は、素材の中にある無数の微細な孔(あな)。この小さな孔が湿気や、においの原因となる物質を吸着・放出することで、室内の空気環境を整えてくれます。

主な機能は次の3つです。

  • 調湿機能(湿気を吸ったり・放出したりして室内の湿度を快適に保つ)
  • 脱臭効果(においの原因物質を吸着する)
  • 有害物質の吸着(ホルムアルデヒドなどVOC(揮発性有機化合物)を吸着する)

💡 珪藻土と比較した調湿性能は約6倍(LIXIL公表値)。「壁が呼吸する」イメージです。

 

■ 3つの効果を正直に評価します

プロの目線で、それぞれの効果を正直にお伝えします。

✅ 効果① 調湿機能「本当に効く。ただし部屋全体には限界がある」

エコカラットの調湿機能は本物です。特に梅雨の時期が長く、湿度が高い地域では実感しやすい効果といえます。

ただし、正直にお伝えすると、小さなタイルを1枚貼るだけでは体感しにくいのも事実。効果を実感するには、ある程度まとまった面積の施工がおすすめです。

✅ 効果② 脱臭効果「玄関やペットのいるお部屋に特に有効」

アンモニア・タバコ・生ゴミ系のにおいに対して効果を発揮します。空気清浄機と違い、電気が不要でフィルター交換も不要なのが大きな強みです。

ただし水気の多い場所は素材の弱点にもなるため、玄関やリビング、ペットが過ごすお部屋など、乾いた空間での施工がおすすめです。

✅ 効果③ 有害物質の吸着「新築・リフォーム直後に特におすすめ」

ホルムアルデヒドなどVOC(揮発性有機化合物)を吸着する機能があります。新しい家具を入れたばかりの部屋にも有効です。

即効性というよりは「長期的な室内空気環境の改善」として捉えていただくと、期待値とのギャップが少なくなるかと思います。

 

■ 実際の施工事例「どこに貼るか」が大事

ここでは、これまで弊社が手がけた施工事例の中から、場所ごとの活用方法を実際の写真とともにご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

① リビングのテレビ背面壁

使用商品:エコカラットプラス ヴィスト NX 異形状ボーダーネット張り ECP-R/VIN1

デザイン性と調湿機能の両方が活きる、最もおすすめの場所です。テレビ背面の壁はリビングの「顔」になるため、高級感のある仕上がりが喜ばれます。

リビングのテレビ背面壁エコカラット施工写真

 

② リビングのダイニング側壁

使用商品:LIXIL エコカラットプラス ストーングレース ECP-630/STG1N

リビング全体の調湿効果を高めるために、リビング側の壁全体に施工。広い面積をカバーすることで、より空気環境の改善が期待できます。

リビングのダイニング側壁エコカラット施工写真

 

③ 洋室壁

使用商品:エコカラット セルフ 9090セット ECSF-9090S/201

全体に施工したエコカラットに比べると調湿・消臭などの効果は限定的ですが、エコカラットセルフは取り付け・取り外しが簡単に行えるので、模様替えなど、お部屋の雰囲気に合わせ気軽に変更できる点がメリットです。

洋室壁エコカラット施工写真

 

場所別おすすめ度まとめ

場所 おすすめ度 主な理由
テレビ背面壁(リビング) ⭐⭐⭐⭐⭐ デザイン性・調湿どちらも活きる
玄関 ⭐⭐⭐⭐ 外からの湿気・靴のにおいに有効
寝室 ⭐⭐⭐⭐ 睡眠環境の改善・結露抑制
キッチン ⭐⭐⭐ 油汚れがつきやすいのでお手入れ注意

■ エコカラットの「弱点」もちゃんとお伝えします

  • 水に弱い:浴室など水がかかる場所には使用できません。濡れる場所はNGです。
  • 効果の範囲:密閉された小空間の方が効果を実感しやすいです。広いLDK全体への効果は限定的になる場合があります。
  • メンテナンス:汚れは基本的に乾拭きで対応します。水拭きは素材を傷める可能性がありますのでご注意ください。
  • 面積の確保:小さなタイル1枚では効果を実感しにくいため、ある程度まとまった施工面積をおすすめしています。

    上記のように、もちろんデメリットもあります。
    生活スタイルに合わせて貼る場所や種類を決めていくと良いかもしれません!

■ エコカラットセルフ vs プロ施工、どちらがいい?

最近登場した「エコカラットセルフ」はマグネット式で、DIYで手軽に取り付けができる商品です。プロ施工との違いをまとめました。

  エコカラットセルフ プロ施工
費用 比較的安い 材工費がかかる
仕上がり 手軽・DIY感 美しく一体感がある
デザインの自由度 29種類・2サイズ(一部1サイズのみ) 豊富なシリーズから選択可
模様替え マグネットで簡単に変更可 固定

 

■ まとめ

エコカラットは「魔法の壁材」ではありませんが、適切な場所に、適切な量を施工すれば確実に効果が出る内装材です。

特に高湿度の地域では、調湿・脱臭の効果を実感しやすく、多くのお客様にご好評をいただいています。

ご検討中の方の参考になれば幸いです。